バブル経済が崩壊したことをきっかけに民間企業の就職活動はその事情を大きく変えています。

就職活動は大学生や専門学校生だけでなく、高校生も行いますが、高校生の就職活動は学校を通して行うことになっています。高校生の就職活動は、バブル経済後の就職先の雪崩現象の大きな影響を受けています。

かつては、高校の工業系の学科を卒業した生徒はその技能を活かせる職業に就き、商業科を出た生徒は事務職を中心に就いていました。仕事を探す高校生の人数よりも、企業の求人のほうが少なくなってしまったのは、バブル経済によって全体的に求人の数が減ったためです。

自分の技能を活かせずとも就職先を探す必要があった高校生は、今までは中卒に任せていた簡単な仕事に就き始めました。また、今まで高校生がついていた仕事を、大学や専門学校生が希望するようになりました。

今まで、単純労働でも仕事の口はあった中卒者が、高卒者に仕事を取られる自体になっています。就職の雪崩現象におおもととなっているものは、求人の絶対吸数が足りなくなったため、大学生の求人先が変わったためです。

バブル崩壊後には、就職氷河期と呼ばれる就職活動が極めて困難な時代がありました。やや景気が上向いてきているなら、求人数も多くなって就職活動がしやすくなり、希望の職業につけたという人も珍しくなくなっています。

とはいえ、今でも人気の高い企業への応募倍率はかなりの高さになっていますので、就職活動は計画的に実践していきましょう。